八女市・久留米エリアの在宅医療を支援する総合病院 姫野病院

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理事長・院長メッセージ

理事長・院長メッセージ

患者様はもちろん、スタッフにとっても
姫野病院が人生にとってプラスになる場で
あり続けるように。

医療法人 八女発心会 姫野病院 理事長姫野 亜紀裕

地域社会のすべてを、優しさで満たせたなら。

私はこの身体の中に、「もう一人の影の部分の自分」を飼っています。輪郭はなく、普段は胸の中に隠れています。その子を仮に、「シャドウ君」としておきます。

シャドウ君は今でも、私に嫌なこと、傷つくことがあったときに顔を出し、こう言います。
「どうせお前は、出来損ないのダメな奴なんだよ」。

私は小さいころから、何もできない子供でした。友達はおらず、成績は悪く、運動もできな い。虫も怖くて触れない。
学校の課題の自己紹介は、「僕の性格は暗い」。

そんな自分が嫌で嫌で、出来損ないである自分への痛みを感じるのが辛くて、逃れるために ひたすらある時期から努力しました。
その痛みへの回避に駆動されて、ひたすら勉強を続け、いつしか医学部に合格し、医師になりました。自分を高めることだけを考えて生きてきました。

2011年に実家の八女発心会に戻ったとき、私には6年間を共にした恋人がいました。その方は外見も中身も、まるで天使のようで、優しさ思いやりに溢れる、芯のしっかりした女性でした。
私は自己向上に邁進しており、彼女をないがしろにしていました。
その天使彼女から別れを告げられ、孤独感と絶望感から私はシャドウ君に支配される2年間を過ごし、その痛 みから逃れるために、「私の中に、彼女のような優しさを育てていこう。」と決心したのでした。

2013年に病院長に就任してから、優しさの実践として、地域を思いやる経営を志すようになります。
地域のためにナースカー(看護師が受診のために送迎するシステム)を整備し、他の病院が嫌がるような病状の患者様を積極的に受け入れるようになります。
他にもさまざまな施策の結果、患者様に優しい病院にはなれたと感じています。

2018年頃から、今の組織の姿に疑念を抱くようになります。
どこの組織にもあることですが、パワハラは少ないけれど、ゼロにならない。同僚に冷たく、あるいは暴力的に接したことで生じる、人間関係の悪化と対立。妬みとやっかみ、根拠のない噂話、ゴシップ。
他の組織よりはましだとも思えますが、根本的に、それが生じる構造であることに変わりがない状態。
それを目にする度に、職員の心の痛みが自身に波動として伝わり感じる自身の心の痛み、そして顔を出すシャドウ君。

そんな中、あることがきっかけで、私はシャドウ君と深くつながります。
その瞬間から、とめどなく溢れる涙。
私はシャドウ君に語りかけました。
「シャドウ君、今まで僕を成長させてくれてありがとう。僕は君を受け入れる。ありのままの姿で、一緒に歩いて行こうよ。」
今ではシャドウ君が出現したときは、私は彼と抱きしめあって手をつないで、前に進んでいます。

シャドウ君と統合した始まりの日、私のライフミッションが降りてきました。
「優しい世界は、八女発心会の組織づくりから始めよう。それは、患者様、利用者様へのサービスを通じて、地域に、そして世界に伝播していくはずだから。」

自分と深くつながり、ありのままの自分でいたい貴方。
優しい世界の中で生きていたい貴方。
是非一緒に、思いやりに溢れた世界を作りませんか。

・・・以下、各論的なもの。

非暴力の法人 ~優しい人たちが今でも割と揃っています~

優しさは、私たちを導く希望の星です。
同僚間、上司ー部下間、職員ー患者/利用者間、すべてにおいて優しさと思いやりを最上位の価値観としています。
そのようなエピソードには、事欠きません。

・厨房の個別対応のパターンは、1000種類以上。
・患者さん/利用者さんの誕生日会が時々開かれる。
・送迎サービスが充実している。
・月に1回、各病棟で行事が開かれる。
・何かと個別対応している。

大自然のように多様性を包摂する。

色んな人がいます。その持ち味を、できる限り大事にしたいと考えています。
完全な人間など一人もいません。お互いに苦手なところをカバーし合いながら、一定の成果を出していければ問題ないと考えます。もちろん暴力や犯罪がない前提ではありますが。

ありのままで、自分らしく。

人は自分以上の何者にもなれません。人の評価軸で生きていく必要もありません。
当法人においても、同様です。
この悟りが得られたと同時に、逆説的ではありますが輝かしい自分への道が開けるでしょう。

成長する権利、しない権利

当法人では成長するための研修費は惜しみませんが、自分の時間を使ってまで研修を受けない権利もあると思います。
いったんスタッフとして1人前になった後は、成長は、したい人がしたい分だけするものだと考えています(但し、最低限のアップデートは必要です)。

裁量権

当法人では、スタッフひとりひとりに、物品の購入や機材の採用、業務オペレーションの作成・更新、研修費、人材採用、ユニフォームなど広範な裁量権を付与されています。
これらを行使する権利も、しない権利もあります。
ただし、その決定に影響されるあらゆる職員や専門家に意見を求め、その一つ一つを真剣に検討しなければなりません。

経営参画

法人内の情報の透明化を推進しています。その情報をもとに、スタッフひとりひとりが運営や経営に参画することを、必要かつ健全なものと考えています。
法人の根幹や信念に関わるもの以外は、投票や全社ミーティングなど、集団的意思決定を重視することが多々ありま す。

提案箱

当法人では、誰もが何に対しても意見する権利を持っており、どんな意見でも歓迎するものと考えます。匿名性も守られます。
ただし、提案に対して報酬を出すことは良いことだとは思いません。

人事・給与委員会

当法人には人事考課がありません。従い、上司におべっかを使うことなく昇給していきます。
飛びぬけて優れた職員に対しては、従来の給与体系を超えた仕組みを職員主体で作ろうとしています。

NVC(非暴力コミュニケーション)研修

この世界から暴力(や暴力的なもの)をなくすべく、対立を解消する方法を身につけるための研修を法人で用意しています。

中長期計画と理念

当法人には、中長期計画というものがありません。明確に明文化された理念というものもあるようなないような感じです。
私たちは、組織を「生き物」だと考えています。明文化した瞬間に、化石となります。どこに向かうのかは、「感じる」ものだと考えています。

当法人で、絶対にしてほしくないこと

他者を攻撃したり、レッテルを張る、噂話を流すような職員は、入職お断りです。

退職金の貸付について

人生にはいろいろと、お金が必要になる時期があります。
当法人では、退職金を原資に、無金利で職員への貸付を行っています。

服装と外見

当法人では、職員を常識ある大人として信頼しています。
常識的な額でしつらえた制服に関して、経営陣は一切の関与をしません(あまりにひどければ何か言うとは思います)。

権限とパワハラ

当法人にはまだ職位というものが残ってはいます。
しかし、部下に圧力をかけたり、恐怖や不安感にかられて働くように仕向けたり、部下の立場を無視するような行為は不当な権限の行使であり、当法人では許されません。

委員会とサークル活動

委員会やサークル活動を自由に立ち上げることができます(上限はあります)。
業務に関係することは委員会、時間外のことはサークル活動です。サークル活動には月1万円の活動費が支給されます。内容は、犯罪でなければなんでもOKです。

職業の安定と心理的安全性

よほどのことがない限り、当法人では解雇や懲罰人事を行いません。病気やケガ、加齢などで能力が落ちた職員にも、可能な限りできる仕事を探して従事させ、雇用を継続できるようにしています。
結果、仕事ができない職員の人件費を抱え込むことにもなり得ますが、当法人では、すべての職員が安心して働くための必要な経費と考えています。

失敗は成長の原動力。

当法人では、良かれと思って行った結果失敗したことに対して、査定や懲罰人事を行いません。
しかし、そこから何かを学んで次に生かすことは求められます。

変化

八女発心会では、ときどき大きな変化がありますが、これで不安にならないでください。
恐れずに変化していくことは、健全で前向きなものだと考えています。

新規事業

八女発心会では、たびたび新規事業の案が立ち上がります(消えていくものもあります)。
職員への新たな機会の提供は、健全な成長に必要なものだと考えています。

社内起業

法人とシナジーがある限りにおいて、法人内や周囲での起業を支援しています。
勤務時間外でサイドビジネスをされる方、退職して周辺に起業される方もいます。

副業

勤務に支障がない範囲において、副業を許可しています。
外の空気を吸うことは、個人の成長にとって健全なものと考えています。

「患者様のために」を実現するため、
スタッフが気持ちよく、無理せず、
長く働ける病院でありたい。

医療法人 八女発心会 姫野病院 会長姫野 信吉

残業時間は、月に1時間以内。ワークライフバランスの実現へ

医療機関として「患者様のために」を掲げても、それを実現するために、医療従事者に犠牲を強いては意味がありません。本当の意味での「患者様のため」を実現するためには、患者様と接する医療スタッフが気持ちよく、無理なく、長く働ける体制が必要です。

姫野病院では、残業なく定時に帰れる体制作りとワークライフバランスの実現を目指し、病院での仕事を長く続けてもらうための取り組みをしてきました。その結果、1人あたりの平均残業時間を、月に1時間以内まで減らすことができたのです。

残業が増えたら、なぜ残業時間が増えたのか原因を追求し、仮に「○○のリストを作る作業」が残業の原因なら、その作業を機械化することで、必ずしも人がやらなくても良い仕組みを作り、効率化してきました。

そうすることで、看護師であれば、患者様のそばにいられる時間を増やすための体制づくりを行ってきたのです。

作業の効率化は進みましたので、これからは、質をどう上げていくか、ミスやトラブルをどう未然に防ぐか、ということに取り組んでいきます。

勉強したい人を全面的にバックアップ

地域で必要とされる医療サービスを提供するために、私たち医療法人グループには、まだまだ人材が必要です。一緒に同じ方向を目指したい、という想いを共有できる方はもちろん、自分たちで意見や方針を立案し、実現するために率先して取り組める人材を求めています。

チーム医療の中心となる医師が、気持ちよく働ける場を作ることも大切にしていきます。医師がより患者様の治療に専念できるよう、医師ではなくてもできる仕事は医療秘書を始めとする他の職種に任せるなど、医師の負担を減らせる医療体制を取り続けていきたいと思います。

また、数年前の医療の常識は、現在の非常識になることも多々ありますから、過去の経験にあぐらをかかず、自分の得意分野・最新の医療分野について、常に学び続ける意欲と姿勢を備えた人を全面的に支援します。

そのために、病院としても勉強するための時間とお金のバックアップをしています。スタッフの中には、日本で最新の情報を得るために、東京へ半年間勉強に行っている人もいます。実際に、そのための投資は惜しみません。

これから日本は、人類史上、初めての高齢化社会を迎えます。
そこで必要とされる、「医療」「介護・福祉」サービスに前向きにチャレンジしていくという気持ちを持ち、世界に誇れる日本のモデルを、福岡の八女で一緒に作っていきたいのです。


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