開業前ドクター研修
医院の開業をお考えの先生方へ
現代の日本では高齢化が進んできており、一人の患者が複数の領域にまたがる病気を持っているケースが激増しています。今後ジェネラリストを目指す先生はもちろん、開業を視野に入れている先生の中には、専門分野のみに従事してきたため、他科の知識に不安のある先生も珍しくありません。
また、知識はあるが、内視鏡などの手技経験が浅いため、開業時に技術として習得しておきたいケースもあるかと思います。
そんな先生方に、姫野病院が持てるすべての内容を自由自在に種々選択して研修できるプログラムを用意しています。比較的スリムな医局で小回りが利くメリットを生かして、オリジナルな研修ができることを期待しています。
モデルケース:坂口先生
9年目整形外科医。父が実家で在宅クリニック院長をされており、将来的に継承する予定。
初期研修後は整形外科一筋だったため、今後必要になる内科診療の技術を習得するため姫野病院に一時就職。
【研修スケジュール(例)】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 病棟業務 | 休日 (他病院研修) |
内視鏡研修 | 内科外来 | 病棟 透析ラウンド |
整形外来 |
午後 | 手術 (麻酔・挿管) |
休日 (他病院研修) |
手術 (麻酔・挿管) |
内科外来 | エコー研修 嚥下内視鏡 嚥下造形 |
【院長勉強会】
希望に応じて夜の勉強会を週1回行っています。(内科研修の場合は院長とマンツーマンです。研修Drが2人いる場合は3人になります。)
整形外科知識を習得されたい先生は、加えて整形外科外来研修や、トリガーブロックの研修など希望に応じて研修プログラムを柔軟に組むことができます。学会や勉強会なども随時参加して頂いております。
【嚥下造影検査研修中】
指導医、言語聴覚療法士、診療放射線技師と連携して、口に食べ物を入れてから飲み込むまでの過程を観察して外からはわからない誤嚥を正確に評価する事を学ぶことができます。
【胃内視鏡研修中】
指導医ともに挿入技術、観察力を身につける。
【救急チーム研修中】
救急の知識というものは、医師にとっては不可欠なものです。何科を専門にしようと、色々な訴えや急変に遭遇することになります。
戸建てクリニックが集まる「医療ビレッジ」
戸建てタイプのクリニックが姫野病院の周囲に集まります。
計画段階から医療施設を前提に建築するため、外装の統一感や内装を各クリニックのコンセプトに合わせやすいなど自由度が高くなります。
駐車場は姫野病院と共有になるので建物に予算がかけられます。
【集患につなげやすい】
一人で独立して開業するケースよりも、もともとある姫野病院と複数のクリニックが入っている医療ビレッジのほうが認知度も上がりやすく、効率的な集患、紹介患者が可能となり来院する患者の数も見込めます。
【看板や駐車場などの設備資金の負担を軽減させられる】
敷地内で開業すれば看板や駐車場などを複数のクリニックや調剤薬局で共有できるため、設備にかかるコストも分担することができ、負担を減らせます。入院設備や手術室、検査機器なども共有が可能です。 軽くなったコストを、患者さんにとって快適で便利な設備に還元できることもメリットといえます。
【他クリニックと連携がしやすく専門医療に集中できる】
病状によっては他の診療科の専門医による治療や、意見が必要になるケースも出てくるでしょう。
医療ビレッジなら1カ所に複数の診療科の専門医が集まっているため、ドクター同士で情報を共有したり患者を紹介したりすることも可能です。そのため、効率的に自分の専門分野に集中できます。
クリニックの経営やスタッフたちの人間関係について、相談できる仲間がいることもメリットでしょう。
姫野病院で研修できる内容
【1.全体】
研修内容に関しては、先生のご希望に応じて柔軟にスケジュールを組むようにしております。
入院診療では急性期から回復期、慢性期まで、外来診療では一般外来のみならず在宅医療まで幅広く学ぶことができます。
診療報酬や運用の仕組みについては、専門職がレクチャーします。将来開業される場合は、マーケティングに関しても可能な範囲内でお手伝いします。
希望があれば、医療制度や診療報酬の仕組み、在宅医療の仕組みやマネージメントに関するレクチャーも可能です。姫野病院で習得が難しい内容に関しては、他病院での研修も斡旋します。
【2.整形外科・リウマチ科】
骨折・外傷などの手術一般(上肢・下肢)、一般外来、関節内穿刺および注射、トリガーポイントブロック、褥瘡の診療、外傷診療、爪や出来物などの局所麻酔手術、関節リウマチの診断と治療
【3.内科】
内科一般 |
生活習慣病や認知症などの一般診療。慢性疾患など。 緩和ケア医療、心不全の内科的治療。 |
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呼吸器科 | 気管内挿管、気管切開、人工呼吸器 (在宅用、非侵襲的陽圧呼吸含む)、禁煙治療、睡眠時無呼吸の診断・治療 |
消化器内科 | 上部・下部内視鏡、胃瘻造設術、イレウス管、PTEG、肝炎ウィルスの診療 |
糖尿病内科 | 糖尿病外来診療、CGMS、教育入院プロトコル、療養指導の知識など |
腎臓内科 | CKDの一般診療、透析患者の管理、シャントPTA、内シャント設置術、L-CAPなどの特殊な血液浄化療法。膠原病の初期診断 |
リハビリ科 | リハビリの一般知識、嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査、嚥下に関する知識習得 |
【4.麻酔科】
一般麻酔、気管内挿管、ラリンジアルマスク挿入、腰椎麻酔、硬膜外ブロック、その他神経ブロックなど
【5.小児科】
小児の一般外来、ワクチン接種、救急車対応
研修目的で就職される先生方に守ってほしいこと
- 学習意欲があり、積極的に仕事を買って出て頂ける先生を歓迎します。
- 専門医コンサルトは自主的に、かつ意欲的に行ってください。熱意ある先生ほど、多くを得ることができます。
- 特段の事情がない限り、1年程度は勤務をお願いします。
- 総合診療医の資格取得:本プログラムは、既に各々の分野で専門医としての研修を修了しているDr.が対象。
現在議論が進んでいる「総合診療専門医」の資格取得は想定していません。
医療設備
64列CT、3T MRI、嚥下内視鏡、透視室、手術室、CPX、CGMSなど。
労働環境
電子カルテの指示入力作業や診断書作成はメディカルクラークが代行します。
転院・退院調整はMSWが行います。
退院サマリーや紹介状の下書き、病状説明の記録・日程調整は看護師が行います。
モンスターなどのトラブル対応は警察OBが行います。
先生は診断治療と、臨床技術の習得に専念してください。お子様がいらっしゃる場合は、院内保育所に預けることが可能です。
大半のDrが、定時帰宅しております。夜間・休日の看取りは基本当直医が行いますので、休日はゆっくり身体を休めてください。
待遇について
現在までのキャリアや研修内容、当院常勤医のバックアップの程度、勤務日数(当直の有無)、今まで習得された専門性をどれだけ生かすかなどを勘案して設定致します。
勤務に研修が含まれるという性質上、専門医がフルで専門科の診療を行った場合の給与には及びませんので、ご理解ください。
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