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アルツハイマー病治療の新薬「レカネマブ(レケンビⓇ点滴静注)」

レカネマブ(レケンビⓇ点滴静注)について

レカネマブ(商品名:レケンビⓇ点滴静注)は、アルツハイマー病の進行を遅らせるために使われる新しいお薬です。アルツハイマー病は、記憶力や思考力が徐々に低下する病気で、多くの人に影響を与えています。レカネマブは、脳内の有害なタンパク質「βアミロイド」を取り除くことで、この病気の進行を遅らせる効果があります。

 

  1. どんなお薬?

レカネマブは「モノクローナル抗体」と呼ばれる種類のお薬です。このお薬は、体内の特定の物質を狙い撃ちして取り除く働きがあります。レカネマブの場合は、アルツハイマー病の原因とされる「βアミロイド」というタンパク質を狙います。

  2.アルツハイマー病の初期症状はなんですか?

  • 最近の出来事を忘れる
  • 日常的な作業に困難を感じる
  • 言葉を思い出に苦労する
  • 時間や場所の感覚が混乱する
  • 力の低下
  • 物の置き場所を忘れる
  • 気分や行動の変化
  • 意欲の低下
  • 抽象的な思考が困難になる
  • 新しいことを学ぶのが正義になる

  3. どうやって効くの?

レカネマブは、脳内にたまったβアミロイドにくっついて、それを取り除く手助けをします。これによって、神経細胞がダメージを受けるのを防ぎ、アルツハイマー病の進行を遅らせることができます。

 

  4. 使い方?

レカネマブは点滴で体に入れます。医療機関で定期的に点滴を受ける必要があり、その際に副作用がないかの確認も行います。

  5. 検査と治療の流れは?

1.問診で認知症か認知症疑いであるか診断します。

2.画像検査、脳性髄膜検査を行ないアルツハイマー病かどうか調べます。

3.対象であれば薬物治療に進めます

*検査次第では対象ではない場合もあります。

約1時間かけて点滴する薬です。2週間ごとに通院していただき、投与します。

  • 5回目の投与前(投与開始後2ヵ月までを目安)、7回目の投与前(投与開始後3ヵ月までを目安)、14回目の投与前(投与開始後6ヵ月までを目安)にはMRI検査を実施します。
  • 薬の投与中は6ヵ月ごと、また投与開始後18ヵ月を目安に、医師が症状に基づき薬の効果や病気の進み具合などを確認し、レケンビでの治療の継続または中止を判断します。

 6. 副作用はありますか?

頭痛、悪寒、発熱、吐き気、嘔吐などの症状が現れることがあるとされています。(インフュージョンリアクションと言います。)
症状を認めた場合は、使用速度をゆっくりにしたり、中断あるいは中止して適切な処置を行います。

1回目の使用で上記のような症状があった方は、次回使用の際はアレルギーへの対策を取ってから行うことがあります。

    7. 投与ができない場合がありますか?

    • レケンビの成分に対して過敏症注)を起こしたことがある
    • 脳のむくみや出血がある
    • 妊娠中または妊娠している可能性がある
    • 授乳中である

 8.治療はどこの病院でもできますか?

全ての医療機関での対応は行なっていないため、希望される場合は事前に相談下さい。姫野病院では投与ができますので脳神経内科の外来へお越しください。

診療スケジュール表はこちら

https://www.himeno-hp.jp/shinryou/outpatient/

 

 

 

 

 

 

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