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お知らせ

第1回日本在宅医療連合学会大会 優秀演題発表のお知らせ

第1回日本在宅医療連合学会大会 優秀演題発表

講演者:蒲池 正顕 医師

演題:ナースカー運用による地域医療貢献への試み

【目的】
中等症以上だが緊急性の低い病態に対して、病院から看護師のみ添乗の搬送車を出すことで、地域の緊急搬送の削除、介護施設職員の負担の軽減を図る。

【方法】
八女筑後医療圏における在宅または施設入居者の急な体調悪化で、自力での病院受診が不可能または困難な場合。調査期間は2013年10月~2018年9月(5年間)とした。常時看護師1名、運転手1名が24時間体制で電話対応を行い、必要に応じて福祉車両を緊急派遣する。ショック症例、高濃度酸素が必要な症例、重度の意識障害症例などは、救急車適応症例としてナースカー対応からは除外している。

【結果】
搬送症例の大半は要介護高齢者であり、入院率は70%であった。疾患別にみると肺炎、骨折症例が多かった。地域の総搬送件数の約15%をナースカーが代替していた。病院から人員を派遣することで、特に夜間少人数で対応せざるを得ない介護施設職員の負担軽減にも繋がっている。運用コスト試算では救急車運用と比較して低コストであった。

【考察】
ナースカーの効率的な運用は、増加の一途を辿る地域の高齢者救急搬送に対し、一定の抑止力を持つと考えられる。また介護施設職員も負担軽減、医療運用費の抑制にも繋がり、地域医療への貢献に果たす役割は大きいと思われる。一方で、救急車搬送との棲み分けや、急変時の対応など責任分界点の明確化が今後の課題である。

 

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